12月号(vol.65)

「独来独法、無一随者」『どくらいどっこ、むいちずいしゃ』と読む。
訳すと、独り来たり 独り去りて ひとりも随う者なけん、というそうです。
解説はこんなとこ。考え方によっては日本中、どこへ行っても人だらけ。いすぎる程いるけど肝心な時には人間独りぼっちだ。
兄弟姉妹はもちろん、こんなに自分を愛にくれているお父さんお母さんも手伝ってくれることは出来ないし、ついて来ることさえ出来ないのです。
大人になっても病気や怪我もない、身体の不自由もないにも拘らず努力をせず、生活を親に頼っている、または日本国に頼っている人がいます。
良く考えたほうが良いと思います。
お父さんもお母さんも自分について来て下さることが出来ない日が必ず来るんです。
自分の二本の足で歩かなければ、最悪な場合死んでしまう日が来るんです。
このことに早く気づかないと、ろくな人生にならんのではいでしょうか。
そして今、何となく生かされているにも拘らず、そのことに気付かないのでれば、恵まれすぎた状況の中にいればいる程、人生がダメになってしまう様に思います。
お父さんお母さんがついて来て下さることが出来ない日が来る。その時自分の足であるかなければいけない日が来るんだという事を早く気付きましょう。

「身自当之、無有代者」『しんじとうし、むうだいしゃ』と読む。
訳すと、身、自らこれに当たる。代わる者有ることなし。解説はこんな様なこと。
私たちは毎日厳しいと思いながら人生をいきている。この大変さを代わってくれる人は誰一人いないのです。お父さんお母さんでさえも。
自分で背負って生きなければならないのです。
こんなことでしょう。

院長:拝